AI時代の資金調達に必要な現地調査

最近では、AIの発達によって、誰でもある程度立派な事業計画書（ビジネスプラン）を作れるようになりました。しかしその結果、計画書の“見た目の完成度”だけでは、投資家や銀行などを納得させることが難しくなっています。

特に、まだ商品も売上もないアイデア段階の起業では、実際にそれが本当に実現できるのか？という実現可能性がとても重要になります。そのため、資金を集めるには現地の市場をきちんと調査し、リアルな情報を元にした根拠のある計画を示すことが必要不可欠です。

海外での起業を目指す人向けの資金調達

最近は、日本政府や公的機関も、日本人や日本企業の海外での起業を応援しています。たとえば以下のような支援があります。

・スタートアップ育成ポータルサイト（日本政府・内閣官房）
・日系スタートアップの海外展開支援（JETRO）
・スタートアップ投資（JBIC）
・「日本のスタートアップによるASEAN企業との協業を通じた海外展開促進事業」におけるASEAN進出を狙うスタートアップの募集を開始しました（経済産業省）
・海外展開・事業再編資金（日本政策金融公庫）

民間企業やVC（ベンチャーキャピタル）、個人投資家なども、海外で売上を伸ばし、EXITを目指す企業への投資機会を探っています。

海外での起業を国や民間が推奨してるのは、市場が成長しているからです。日本は成熟市場であり、新規参入のハードルが高いのに対し、海外ではまだまだ市場が成長している国も多いです。国全体が成長しているため、どのような業種でもチャンスがあります。ベトナムも同様で、国全体で5%以上の高い経済成長率をほぼ維持しており、日本の高度経済成長期にも匹敵する勢いがあります。日本の市場で売上を作る企業へ投資するよりも、ハイリスクはあれど、ハイリターンが望めます。

また、進行する円安の影響も大きいです。多くの企業や個人も、資金の一部をリスク分散のために、こうした海外での投資にあてるようになっています。

なぜ市場調査が資金調達で重視されるのか？

ベトナムなど海外で起業する際に資金を集めるには、以下のような情報が求められます。

つまり、きちんと調査されている＝実現性が高く、リスクも把握されていると判断してもらえるのです。

ベトナム専門家による市場調査サービスができること

ベトナムでの市場調査の費用は2,000〜4,000ドル程度です。専門家に依頼すれば、日本からスタッフを1人派遣するのと同じくらいのコストで、より質の高い調査や進出準備ができます。特に、ベトナムに慣れていない日本人がゼロから調査を行う場合と比べると、情報の質やスピード面で大きな差が出ます。

また、日本から代表者もしくはPMを派遣し、現地専門家の市場調査と並行して進めることも可能です。この方法を組み合わせることで、より確実で効果的な進出準備ができます。

資金調達を成功に導くための現地調査

AIが進化した今、事業アイデアの文章としての美しさだけでは不十分です。実際に市場が存在するのか、競合に勝てるのか、リスクは何か、これらを数字や証拠をもって説明できるかが、投資家の判断材料になります。そのためにも、現地でしかわからないリアルな情報をきちんと集めて計画に反映することが、資金調達成功の大きなポイントです。

ベトナムやダナンで市場調査をご検討の方へ

私たちは、ベトナム現地の専門家チームとともに、市場調査・競合分析・信用調査・ビジネスマッチングなどを行い、起業準備をサポートしています。

専門家による市場調査サービスは、単なるデータ収集にとどまらず、取引先の発掘や信用調査、財務分析などを通じて、事業の具体性と実現可能性を高めることが可能です。また、会社の代表や日本から派遣されたPMと並行して調査を進めることで、より確実で効果の見えるベトナム進出準備が可能になります。

投資家や金融機関を納得させるためには、確かな市場調査を実施し、データに基づいた実現性を示すことが不可欠です。ベトナムおよびダナンでの市場調査をご希望の方は、ぜひご相談ください。